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2024/09/08

【ソファ修理】スレ傷、ひび割れ、色褪せの補修3例をご紹介

みなさま、こんにちは(@⌒ー⌒@)

 

本日は、ソファの補修例です。

ソファのスレ傷、ひび割れ、色褪せ補修を3例

ご紹介します。

 

ソファのダメージの中でも、スレ傷、ひび割れ、色褪せにフォーカスして

ご覧いただきたいと思います(*^-^*)

 

1.リクライニングソファのひび割れ、傷、黒ずみなどのダメージ補修

お品物はこちら↓のソファです。

それぞれの座席が別々にリクライニングできるようになっています。

 

<ご依頼内容>

だいぶん前に使われていたもので、

ガレージに置いたままになっていたのだそう。

破れなどはないので、革の劣化を補修して、

もう一度活用できるように補修したいとのご依頼です。

 

<before→after>

before

↓座面の手前部分全体に、ひび割れがあります。

補修前のソファ座面

革のソファのひび割れダメージ

座面、肘掛けは、広範囲にひび割れ、スレ傷があり、

革の表面がカサカサと乾燥した状態です。

 

↓背もたれは、頭が当たる部分が黒ずんでいます。

ソファ背もたれの黒ずみ

 

座面、肘掛け、背もたれのひび割れ、スレ傷を補修し、

同色で染め直します。

費用を抑えるため、ソファの前面のみを施工することになりました。

 

↓↓after↓↓

補修後の3人掛け本革ソファ

染め直し補修後の革のソファ

座面、ひじかけのひび割れ、スレ傷が補修され、

表面が滑らかになりました。

染め直しと仕上げのワックスで、色褪せてカサカサしていたソファが、

きれいなブラウンのしっとりとした質感、艶のあるソファに復活しました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

<補修内容>

施工内容は、クリーニング、軽く表面研磨、脱脂をした上で、専用補修液で革の剥がれやひび割れを埋めた後、染め直しを行います。

表面をクリーニング後、ひび割れや傷、剥がれなどの箇所を丁寧に補修液で埋めて乾燥させ、表面のざらつきを平滑にするためにサンディングします。

再度補修液を塗布~乾燥~サンディングの工程を繰り替えし行い、革の表面を平滑に形成します。

補修液の量が多くなると、革の風合いが損なわれてしまうため、自然な皺や凸凹を残すよう、適度な処理に留めることが施工のポイントです。

 

革の表面補修作業が完了したら染め直しです。

革に浸透する水性顔料で下地をつくり、上塗りは油性顔料で色出しと色止めです。

ソファーのような大型家具を均一に染めつけするには、スプレーガンの使用が適しています。

当店は、スプレーガンを使った施工が可能ですので、ソファーのような大型製品でもムラなく均一に綺麗に染め付けできます。

最後は仕上げのワックスで、完成です。

 

この例は、革の破れや縫製のほころびなどのダメージはなかったため、

補修液による補修と染め直しできれいに仕上げることができました。

 

ひび割れなどのダメージをそのままの状態にしておくと、

どんどん革が劣化し、破れなどにつながることがありますので、

早めの補修をお勧めします(*^-^*)

 

<ひび割れダメージについて>

ひび割れが発生する原因はいろいろありますが、

一言で言うとしたら革の乾燥です。

革製品には油分があり、しっとりした柔らかい質感が保たれているのですが、

時間の経過でだんだんと少なくなり乾燥してきます。

人の皮脂や汗、汚れが付着したり、摩擦や衝撃が加わったり、日光に当たったりすることで、乾燥が加速して、ひび割れの原因になっていきます。

 

この症状、人間の皮膚と同じですよね。

肌も乾燥や汚れででカサカサ、ごわごわしたり、紫外線で日焼けをおこしたり、、

そんなとき、お肌にはクリームを塗るなどしてケアするように、革にもケアが必要ということなのです。

簡単にできるお手入れは、革の表面のホコリや汚れをこまめに取り除くこと。

つまり日々のお掃除ですね。

そして水分がついてしまったときは、素早く拭き取りましょう。

さらに、月に1回くらいでよいので、クリームで油分をプラスしてあげるといいですよ(*^-^*)

 

わかっていても、なかなか自分では難しいということもあると思います。

そんな時は、当店までご相談くださいヾ(@⌒ー⌒@)ノ

 

2例目は、深めのスレ傷があるソファ座面の補修例です。

2.ソファ座面クッションのスレ傷補修と染め直し

次のお品物はこちら↓のソファの座面クッションです。

補修前のソファ

 

<ご依頼内容>

座面のスレ傷補修と染め直しのご依頼です。

合わせて、クッションのヘタリが気になるということで、

その確認と対策についてもご依頼いただきました。

 

<before→after>

before

↓クッションが取り外せる構造のソファですので、

3つのクッションのみ送付していただきました。

補修前のソファ座面クッション

補修前のソファ座面クッション

補修前のソファ座面カバー

座面のクッションカバーは、スレ傷が広がっており、全体的に色褪せています。

一部に深い傷もあります。

また、ご依頼のヘタリ対策ですが、

クッションは、羽毛と綿の混合タイプで、少々ヘタリがある状態ですので、

ウレタンなどを追加する方向で進めることにしました。

 

↓↓after↓↓

修理後のソファ座面クッション

修理後のソファ座面クッション

修理後のソファ座面クッション

修理後のソファ座面

スレ傷が補修され、表面が滑らかになり、

染め直しで、きれいなブラウンと革の艶が蘇りました。

中にウレタンを追加して、ヘタリ対策も施しましたので、

張りのある状態になりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

<補修内容>

最初に、スレ傷の補修です。

一部に深いキズがあり、通常使用するスレ傷補修剤のみでは、十分な補修が難しいと判断しました。

このため、柔軟性と追従性の良い液体樹脂で深いキズを埋め、乾燥させてから、細かいスレ傷と一緒にスレ傷補修剤で表面を平滑に補修しました。

 

次に染め直しです。

表面は色褪せが進んでいますので、裏面や側面などの色の濃い部分を元に調色を行いました。

下塗りは、スプレーガンを使い、水性顔料を均一に塗装します。

上塗りは、油性顔料で塗装、色止め、艶出しを同時に行い完了です。

革の艶も復活し、きれいに仕上がりました。

 

3例目は、強めのひび割れダメージ補修例です。

3.リクライニングソファのひび割れや傷、破れなどのダメージ補修と染め直し

お品物はこちら↓の電動リクライニングソファです。

 

<ご依頼内容>

長く使われていて、今も活躍中のソファとのことです。

ひび割れや傷、破れなどのダメージ補修と染め直しのご依頼です。

 

<before→after>

before

座面、背もたれ、アームレストは本革、体に触れない部分は合皮で構成されています。

↓座面がかなり痛んでおり、大きなシワ、革表面(銀面)の剥がれ、ひび割れが広がっており、色が白っぽくなっています。

 

↓座面側面の本革と合皮との縫い目が一部破れています。

 

↓合皮の背もたれ裏側にも破れている箇所があります。

 

ご依頼のソファの革は、柔らかなシボ目のあるシュリンクレザーですので、この質感や風合い(シワやシボ感)を残すよう仕上げていきます。

↓↓after↓↓

革の質感を残しながらも、革のひび割れや傷などが補修され、表面が滑らかになりました。

染め直しによって、色褪せた印象もなくなり、美しく復活しました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

<補修内容>

施工内容は、ダメージのある革の表面を補修液で形成、破れ部分の縫製、染め直し(水性顔料で下塗りし、油性顔料を上塗り)と、仕上げのワックスです。

座面側面の破れ補修は、分解せずに縫製することとしました。

完璧な見た目にはなりませんが、目立つ部分ではないため、費用を抑えた施工が可能です。

なお、背もたれの裏側の合皮部分の破れも、補修液で形成して塗装を施しました。

 

補修のポイントは、ダメージはしっかり補修しつつも、革の風合いを残すように、

適度な補修液の量で仕上げることです。

補修する際に、傷やシワ、剥がれを補修液で完全に埋めてしまうと、

補修した部分がビニールのような質感になってしまい、革の質感が失われてしまいますので、

状態をチェックしながら丁寧に施工を進めました。

 

<輸送について>

ソファのような大型家具は、修理費用以上に、輸送料金がかかる場合があります。

ソファの中には、搬入、搬出を考慮し、背もたれなどが取り外せるものも多くあり、その場合は、輸送料金を抑えることも可能になりますので、ご相談ください。

ご紹介した電動リクライニングソファは、背もたれが取り外せる構造でしたので、お客様のご自宅で分解し、搬出と搬入は、ご主人にもお手伝い頂き、費用を抑えることができました。

 

~~~ 

 

革のソファのひび割れ、スレ傷にフォーカスして補修例をご紹介しました。

ソファは家の中でも大きな家具ですし、重要な場所ですよね。

ご自身での修復が難しいダメージは、当店までご相談ください(*^-^*)

ご相談、お見積りは無料です。

宅配便で全国から受付可能です!

→「お問い合わせ先」

 

修理料金について

ソファ・家具に関する補修のベース価格を抜粋してご紹介します。

ソファ・家具関係 シングルソファ 19,970円〜
ラブソファ 39,930円〜
トリプルソファ 53,240円〜
ソファセット 86,520円〜
マッサージチェア 26,620円〜
ダイニングチェア各種椅子 13,310円〜
部分補修(タテ+ヨコ=16cm未満)
※1箇所当たりの料金
5,330円〜

補修のベース価格の施工内容には「クリーニング、スレ傷補修、染め直し、色止め加工」が含まれています。

この他にも、トップ加工、特殊素材、カラーチェンジ、色数、補修箇所、縫製の有無などなど、様々な条件やオプション、お品物の状態や施工の難易度などを確認した上でのお見積りとなります。

詳細は「革修理料金」をご確認ください。

 

実際の補修は、お品物の状態やご依頼内容によって

施工内容が一つ一つ異なります。

価格表をベースにしながら、

お品物の状態、施工範囲、施工方法、難易度などを加味して

施工内容と価格のご提案をいたしますので、

安心してご相談ください(*^-^*)

 

価格表はあくまでもベース価格です。

こんな場合はどおなるの?といった疑問は、

お気軽にお問い合わせください。

お品物の状態や施工内容に合わせて、

柔軟にお見積りをお出しします。

お客様のご予算もお伺いし、

一点一点、施工内容と価格のご提案をしておりますので、

まずは、ご相談ください(*^-^*)

ご相談、お見積りは無料です。

宅配便で全国から受付可能です!

→「お問い合わせ先」

 

 


革研究所 三島伊豆店では、バッグや財布、靴、小物、ソファや革衣類など、

革製品の修理・ケア・リメイクなどに幅広く対応いたします(^^)/ 

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上記以外にも、神奈川県、東京都などの関東圏、その他の場合も、ご相談ください。

 

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