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革修理ブログ
2024/02/19
A-2レザーフライトジャケットへのパッチ縫製
こんにちは!
革研究所 三島伊豆店スタッフ”よー”です(^^)/
さて、本日は、
A-2レザーフライトジャケットへの
スコードロン・パッチ縫製
をご紹介いたします。
お品物はこちらの↓レザージャケットです。
さて、今回のご依頼は、このフライトジャケットの左胸に
スコードロン・パッチをの縫い付けたいという内容です。
そのパッチがこちら↓。
フライトジャケットのカスタムということで、
縫製を裏地に貫通させないようにしたいというご依頼です!
<目次>
・前説:A-2フライトジャケット、スコードロン・パッチとは?
A-2フライトジャケット、スコードロン・パッチとは?
before/afterの前に、ちょっとお品物についてお話です。
「A-2フライトジャケット」は、第2次世界大戦中の1931年に、アメリカ陸軍航空軍団のフライトジャケットとして採用され、1943年まで作られていたジャケットです。
ご依頼のお品物は、その復刻版ですね。
かっこよいです(≧▽≦)
そして「スコードロン」とは、部隊編成の単位の一つで、日本語では「大隊」「中隊」などと訳されます。アメリカ空軍においては、単一の機種で構成された航空部隊のことで、「飛行隊」「飛行中隊」と呼ばれるんですね。
スコードロン・パッチは、その部隊章や、特別な作戦のマークなのだそうです。
このパッチに、たくさんのバリエーションがあり、
フライトジャケットのカスタマイズには欠かせないアイテムなんですね~。
詳しくないので、いろいろ調べてしまいました(≧▽≦)
ミリタリージャケットのコレクションやカスタムの世界が、
広くて深いということを認識いたしました!
前置きが超長くなってすいません!
お待たせしました!
施工前のご依頼品の状態を見ていきましょう~
【before】
もう一度、今回のご依頼の内容を説明していきます。
↓こちらのフライトジャケットに、
↓こちらのスコードロン・パッチを
↓この位置に縫い付けたいというご依頼です。
↓縫いつける位置の裏地がこちらです。
こちら側に縫い目が出ないようにしたいとのご依頼です。
では、施工後のお品物をご覧ください!
【after】
ご指定の左胸の位置に、スコードロン・パッチが付きました!
裏地にも縫い目が見えていないですね。
A-2フライトジャケットのカスタム完成です°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
お客様に仕上がりをご確認いただいたところ、
きれいな仕上がりにご満足いただくことができました。
ありがとうございます(≧▽≦)
次にカスタムする際、も是非お申し付けください。
どんなパッチになるのか楽しみです!
施工内容について
ワッペン(パッチ)の縫製には、裏地まで貫通して縫製する方法と、
一旦裏地をほどいて外側の革のみにワッペンを縫製する方法があります。
裏地まで貫通して縫製する方法は、作業工程が少ないため、費用も安く済みますが、裏地が引っ張られるなど、見た目だけでなく、着心地の面でデメリットがあります。
今回は、お客様から、裏地に貫通しないようにワッペンを縫製したいとのご依頼ですので、
いったん裏地をほどいて縫い付けを行います。
ワッペンの縫い付け位置については、下記のようにお客様に位置を確認し、
了解をいただいてから作業を進めます。
また、縫い付けるワッペンは、革製で表面をペイントされており、縫製には最新の注意が必要です。
縫製職人からは、いくつか注意点が出されました。
・糸穴のスキ間から革素材の色(今回は白色)が見える可能性がある。
・ペイントされている部分を縫うため、ペイントにヒビが入る可能性がある。
・裏地を部分的に解き、再縫製するため、元の糸の色、太さと若干変わる可能性がある。
これらの注意点についても、事前にお客様にご了解を得て、縫製を進めます。
実際の縫製では、ペイントのヒビ割れは発生しませんでした。
見る角度によっては、糸穴のスキ間が白く見えますが、気になるほどではなく、
お客様にも満足いただける仕上がりになりました。
今回のご依頼のように、補修ではなく革製品のカスタムもお受けしております!
当店では、お客様のお困りごとやご要望に、できる限り対応したいと考えておりますので、
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