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革修理ブログ
2023/11/30
ボッテガ・ヴェネタ長財布の補修・染め直し
こんにちは!
革研究所三島伊豆店スタッフ”よー”です(^^)/
11月最終日です!北風が冷たいですね~(≧▽≦)
体調管理気を付けてまいりましょ~
さて、本日の施工例は、
ボッテガ・ヴェネタ長財布の補修・染め直しです。
さっそく、施工before/afterをご覧ください。
【before】
ボッテガ・ヴェネタのブラックの長財布です。
大きなダメージはありませんが、ストレスのかかる折り曲げ部分の角が擦れて、革がはがれています。
また、全体的に艶がなくなって、くすんでいる状態です。
スレ修復と染め直しできれいにしていきます!
では、施工後をご覧ください。
【after】
いかがでしょう!
折れ曲げ部分の擦れ傷がきれいに修復されています。
ボッテガ・ヴェネタの柔らかい革の感じはそのままに、
全体染め直しで、色、革の艶が復活しました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
まだまだ活躍できそうですね!!(*^-^*)
革製品のお手入れ・補修は、早めがおすすめです。ダメージが広がる前に補修することで、その後も永くお使いいただけますよ。
もちろんダメージが大きい場合でも、しっかり修理いたしますので、革製品のお悩みは、お気軽にご相談ください。(p≧w≦q)
革研究所 三島伊豆店では、バッグや財布、靴、小物、ソファや革衣類など、
革製品の修理に幅広く対応いたします(^^)/
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ちょこっとお茶の時間です(^^)
本日は、ボッテガ・ヴェネタのイントレチャートに主に使われている革についてのお話です。
ボッテガ・ヴェネタのイントレチャートは、主にカーフスキンとラムスキンが使われています。
どちらもメジャーな革なのですが、今日は改めて、その特徴を見ていきたいと思います(^O^)
まずは、カーフスキン。
こちらは牛の革で、生後6か月以内の仔牛の革のことです。傷が少なく、きめ細かいため、表面が非常になめらかで美しく、上質な質感を出せるのが特徴です。
牛革の原皮のバリエーションは、成長状況により、その呼び名が変わります。
生後6か月を過ぎ1年くらいまでのものはキップスキンと呼ばれ、カーフに近いきめ細かさがありつつも、繊維の密度が高くなっていることから、比較的丈夫でしっかりとしています。
ヨーロッパなどでは、カーフとキップの区別がない場合もあるそうですよ。
そして、3~6か月程度で去勢され、生後2年以上が経過した成牛の皮がステアハイド。ステアハイドは、最も一般的な食肉用牛の皮で、革の流通量としては、一番多いのだそうです。
その他にも、ブルハイド(去勢されずに生後2年以上が経過した雄の成牛の皮)や、カウハイド(生後2年以上のメスの成牛の皮)などもあり、それぞれ特徴が異なります。
革製品は使う用途に応じて、目的にあった皮を使って作られているんですね~。
牛皮はこのほかにも、ハラコと呼ばれる非常に希少な牛の胎児の皮や、毛付きと呼ばれる毛が付いたままの皮で、トラやキリンなどのアニマルプリント仕上げに使うもの、さらには、地生と呼ばれる日本国内の食肉加工場から仕入れる原皮や、バッファーローと呼ばれる水牛の皮もバリエーションとしてあります。
牛の革ひとつとっても、こんなにバリエーションがあるんですね~
で、お話の中で、「皮」と「革」を使い分けているつもりですが、間違ってたらごめんなさいね!
いつぞやのブログにも書いたような記憶がありますが、簡単にご紹介しておきますね。
「皮」は文字通り、動物の皮のこと。そして「革」は、動物の皮を様々な革製品に使用可能な素材に加工したものです。
そして、お話をもとに戻しますと、、ボッテガ・ヴェネタのイントレチャートで使われている革のもう一つがラムスキンですね~。
こちらは仔羊の皮です。きめ細やかで、ふんわりと柔らかくしっとりとした感触があるのが特徴。手袋やジャケットなどの衣類によく使われる素材です。
山羊革と羊革の原皮のバリエーションもいろいろありますね~。
一般的な大人の山羊の革がゴート、仔山羊の革がキッド。そして、大人の羊の革がシープで、仔羊がラムです。さらに、みんさんも耳にしたことがあるに違いないムートンは、羊を毛付きのまま鞣して毛を刈り込んで整えた毛皮です。
革の材料は、牛や山羊、羊以外にもたくさんありますが、さらにその成長の状況などによっても、異なる特徴を持っているんですね~
革の世界は深いです(≧▽≦)
それぞれの革の特徴に合わせた革製品があり、経年変化の仕方やお手入れの方法もそれぞれなのですから、面白いですね(*^-^*)
みなさまがお持ちの革製品も、成り立ちをたどると、さらに愛着がわくかもです!
本日のお話はここまでといたしますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
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