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2024/08/30

【ベルト修理4例】切れ補修、剥がれ補修、傷補修・バックル交換

みなさま、こんにちは(@⌒ー⌒@)

~8月も残り2日となりました。

 季節の変わり目、体調に注意してまいりましょう~

 

本日は、ベルトの修理例をまとめて4例ご紹介します。

どのお品物も、愛着を持って使い込まれたベルトです。

大切に使いたいという思いにお応えして、丁寧に補修しています(*^-^*)

 

<目次>

・切れかけた革のウエスタンベルトの補修

・フェラガモの革ベルト剥がれ補修

・レッドウィングの革ベルトのスレ傷補修、染め直し

・ラルフローレンの革ベルトのバックル交換

・修理料金について

・お問い合わせ先

 

切れかけた革のウエスタンベルトの補修

お品物はこちら↓

補修前の革のベルト

牛追いの際に身に着けるもので、アメリカで購入されたとのこと。

カウボーイのベルトですね(*^-^*)

ご依頼は、バックルに通す部分の革が切れかけているので、

修理したいとのことです。

 

【before】補修前の状態

切れかけた部分がこちら↓です。

革のベルトの切れかけた状態

切れかけの状態で、この革を補修するのは難しいため、

部分的に新しい革に取り換える施工になります。

素材は塗装の無いヌメ革ですので、色合いが全く同じにはならない旨をご了承頂きました。

金属の飾り(コンチョ)は、元のパーツをそのまま使う方向で施工を行います。

 

【after】補修後の状態

修理後の革のベルト

補修後の革のベルト

切れかけていた部分の革のパーツを取り換えました。

周囲の革となじみ、革の風合いが感じられるようオイルの塗り込みで色を調整しました。

金属の飾りパーツも元のものを取り付け、かっこよく仕上がりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

施工内容について

ご依頼のベルトは、切れかけている部分が別パーツになっていますので、縫製を解いて新しく作り直します。

↓この部分です。

その際、金属の飾りパーツ(コンチョ)は、取り外しておき、新しく作った革に取り付けます。

 

施工の概要です

分解した革のパーツの型紙を作り、新しいヌメ革を切り出します。

ベルトは表裏2枚の革の張り合わせになっていますので2枚用意します。

表革にコンチョを取り付け、2枚の革をボンドで張り付けます。

ベルトの穴開け、へり落とし(革の端面を美しく整える)、捻引きを行い、最後に周囲を縫製するための、ステッチ用の穴をあけます。

周囲を手縫いで縫製し、ベルト本体に取り付け、先端の飾りパーツを取り付けます。

周囲の使いこまれた革となじませるようオイル拭きを施して、自然な風合いを出します。

ベルトの穴を増やしたいとのご要望がありましたので、新しい革のパーツは元の長さよりも長く作り、

ベルト穴を2個増やしました。

 

アメリカでカーボイをされているお客様で、このベルトは作業用とのこと。

末永くご利用いただけると嬉しいです(*^-^*)

 

フェラガモの革ベルト剥がれ補修

お品物はこちら↓

補修前のフェラガモのベルト

2枚の革の張り合わせが剥がれ始めたとのことで、補修のご依頼です。

 

【before】補修前の状態

↓接着が剥がれて、浮いたような状態になっています。

補修前のフェラガモのベルト(革が剥がれた状態)

補修前のフェラガモのベルト

外側と内側の革の伸び率が異なるため、経年で負荷がかかり、剥がれてしまったと考えられます。

接着だけで補修することもできますが、また剥がれてくる可能性があるため、お客様とご相談し、周囲を縫製することにしました。

 

【after】補修後の状態

補修後のフェラガモのベルト

補修後のフェラガモのベルト

補修後のフェラガモのベルト

剥がれが補修され、補強のために施した縫製も、違和感なくなじんでいると思います。

このように、これからも使い続けることを考えて、

補強することもできますので、ご相談ください(*^-^*)

 

レッドウィングの革ベルトのスレ傷補修、染め直し

お品物はこちら↓

補修前のレザーベルト

ご依頼は、黒の部分の染め直しです。

 

【before】施工前の状態

↓ベルト穴周辺は、擦れて色が落ちています。

補修前の革ベルトのスレ

↓全体的にベルトの端面が擦れてしまっています。

 

【after】施工後の状態

補修後の革ベルト

補修後の革のベルト

スレ傷が補修され、表面が滑らかになっています。

染め直しで、きれいな黒が復活しました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

施工内容について

黒革部分のスレ傷補修と染め直しを行います。

金属パーツと、白い糸のステッチをマスキングします。

スレ傷の補修は、全体を軽く研磨し、脱脂した後、スレ傷に補修剤を塗り、革の表面を滑らかに整えます。

次に塗装です。

下塗りは、補修剤と水性顔料を混ぜ、革の着色と同時に、表面が平滑になるようにします。

上塗りは、油性顔料で着色し、色止め、艶出しを行い完了です。

 

ラルフローレンの革ベルトのバックル交換

お品物はこちら↓

ラルフローレンのレザーベルト2本

2本とも、ラルフローレンのベルトなのですが、

お客様のお気に入りは、下の「RL」がデザインされた大きな真鍮のバックルが付いたベルトです。

このベルトの革が劣化してきたので、バッグルを上のベルトに付け替えたいとのご依頼です。

↓つまり、赤で囲ったRLのバックルを、上のベルトに付け直すということですね。

 

【before】施工前の状態

バックル交換前のベルト

 

【after】施工後をご覧ください

ベルトのバックル交換後

バックル交換後のラルフローレンのベルト

バックルの付け替えが完了しました。

これで、お気に入りのバックルのベルトをお使いいただけますね。

 

施工内容について

お預かりした2本のベルトは、幅や長さなどのサイズがほぼ同じでしたので、両方のベルトのバックル部分の縫製を解いて、バックルを入れ替え、手縫いで縫製し直して完了です。

このように、お気に入りのアイテムを長く使う工夫もよいですね。

 

まとめ

ベルト修理4例、いかがでしたか?

革のベルトは使い込むことで、柔らかくなり、体になじんで、どんどん愛着がわいてくるアイテムだと思います。

ファッションのアクセントとしても重要ですし、どの穴を使って締めるかなども、こだわりがあったりします(*^-^*)

 

そして長く使い込んでいくうちに、どうしてもダメージが出てくるものですが、

ご覧いただいたように、ダメージの内容はすべて異なります。

当店では、様々なお悩みに対応できるよう、

施工内容のご提案を行っておりますので、

ご相談ください。

 

修理料金について

ベルトの補修に関係するベース価格表を抜粋してご紹介します。

ベルトは革小物の分類ということで、まずは補修ベース価格です。

補修のベース価格の施工内容には「クリーニング、スレ傷補修、染め直し、色止め加工」が含まれています。

<補修のベース価格>

ベース価格
バッグ・小物関係
(持ち手込み※40cm未満2本まで)
Sサイズ(タテ+ヨコ 35cm未満) 14,370円
Mサイズ(タテ+ヨコ 60cm未満) 17,570円
Lサイズ(タテ+ヨコ 90cm未満) 20,760円
LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) 25,560円〜
財布等の小物 9,590円
持ち手(ハンドル)
※1本当たりの料金
3,190円
部分補修(タテ+ヨコ=16cm未満)
※1箇所当たりの料
3,190円
内袋交換(内張り交換は28,600円~) 16,340円〜

 

次に、<バッグ・財布・小物縫製補修価格表>からの抜粋です。

ベルト(腰に巻くベルト)
サイズ変更 5,500円〜
穴あけ 600円/1個 ※5個以上 一律1,000円
ベルト新規作製 17,000円〜
バックル交換 都度見積もり
※2 裏から当て革をする方法、上から当て革をする方法になります。
●裏から当て革をする方法:破れ部分の中から薄い革を入れ接着固定をする為、破れ跡は必ず残ります。
●上から当て革をする方法:都度見積もり

この他にも、トップ加工、特殊素材、カラーチェンジ、補修箇所、縫製の有無などなど、様々な条件やオプション、お品物の状態や施工の難易度などを確認した上でのお見積りとなります。

詳細は「革修理料金」をご確認ください。

 

実際の補修は、4つの例をご覧いただいたように、

お品物の状態やご依頼内容によって、施工内容が一つ一つ異なります。

価格表をベースにしながら、

お品物の状態、施工範囲、施工方法、難易度などを加味して

施工内容と価格のご提案をいたしますので、

安心してご相談ください(*^-^*)

 

価格表はあくまでもベース価格です。

こんな場合はどおなるの?といった疑問は、

お気軽にお問い合わせください。

お品物の状態や施工内容に合わせて、

柔軟にお見積りをお出しします。

お客様のご予算もお伺いし、

一点一点、施工内容と価格のご提案をしておりますので、

まずは、ご相談ください(*^-^*)

ご相談、お見積りは無料です。

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