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2024/03/17

【革のソファ修理】よくあるダメージ補修3選をご紹介!

こんにちは!

革研究所三島伊豆店スタッフ”よー”です(^^)/

 

さて、本日は、

革のソファ修理特集です!

よくあるダメージ3選と、その補修内容

をご紹介します(*^-^*)

 

<目次>

■革のソファのよくあるダメージ3選

 ・ひび割れダメージとは?

 ・色褪せ・黒ずみダメージとは?

 ・破れダメージとは?

■革のソファのダメージ補修施工

 ・ひび割れ補修施工

 ・色褪せ・黒ずみ補修施工

 ・破れ補修施工

■まとめ

■お問い合わせ先

=====

 

 

 ■革のソファのよくあるダメージ3選 

革のソファのよくあるダメージと言えば、

「ひび割れ」、「変色(色褪せ・黒ずみ)」、「破れ」です!

統計があるわけではないのですが、ご依頼を受けたソファのほとんどが

この3つにあてはまります。

 

●ひび割れダメージとは?

中でも特に多いのが「ひび割れ」です。

革の素材や表面の凹凸のデザインによって、発生の状態はいろいろありますが

こんな感じですね↓

体が触れたり、摩擦が起こる箇所に発生しており、

座面や肘掛け、背もたれの下の方がひび割れるケースが多いです。

3人掛けソファなどの場合は、ひび割れの場所が偏っていることもあります。

きっと、いつも座る場所が同じだからですね。

 

ひび割れが発生する原因はいろいろありますが、

一言で言うとしたら革の乾燥です。

革製品には油分があって、しっとりした柔らかい革の質感が保たれているのですが、

時間の経過でだんだんと少なくなり乾燥してきます。

何もしなくてもだんだんと乾燥が進むのに加えて、

人の皮脂や汗、汚れが付着したり、摩擦や衝撃が加わったり、

日光に当たったりすることで、

乾燥がさらに加速して、ひび割れの原因になっていきます。

 

この症状、人間の皮膚と同じですよね(≧▽≦)

肌も乾燥でカサカサしたり、汚れたままだとさらにごわごわしてきたり、

日焼けも乾燥につながりますし、、ひどくなるとぱっくり割れたり( ;∀;)

そんなとき、お肌にはクリームを塗りますよね。

革も同じようにケアが必要ということなのです。

とはいっても、自分の肌じゃないですからねえ、、(^^;

どうしても後回しになるのも、ものすごくわかります。

 

簡単にできるお手入れは、革の表面のホコリや汚れをこまめに除去。

つまりお掃除です!

水がついてしまったときは、素早く拭き取りましょう。

月に1回くらいでよいので、クリームで油分をプラスしてあげるといいですよ(*^-^*)

やりすぎると、クリームが残ってしまったりして良くないので、

神経質になりすぎずに、お手入れしましょう。

 

それと、、できれば、直射日光が当たらない場所におくのが良いです。

また、エアコンの風が当たる場所なども乾燥につながりますので、

できれば避けるのが良いですが、そんなの無理!

ということもありますので、まずは日頃のお掃除を心がけましょう~。

 

●色褪せ・黒ずみダメージとは?

色が褪せると、白っぽくなって、古びた感じがしますよね。

こんな感じです↓

 

そして、黒ずみは部分的に発生している場合が多いです。

こんな感じです↓

 

色褪せは紫外線による日焼けが原因です。

人の肌と同じで、紫外線ダメージですね(≧▽≦)

置く場所は、できるだけ窓際を避けたり、

日光が当たる場合は、カーテンやカバーで保護するのもありです。

 

そして、黒ずみは、人の汗や皮脂が付着したものが酸化することで発生します。

そのほか、汚れが付いたままでシミなったりすることもあるでしょう。

色褪せや黒ずみはそのままにしておくと、乾燥、ひび割れにつながっていきます。

とにかく、、日々のお掃除が欠かませんね(*^-^*)

 

●破れダメージとは?

ひび割れ、色褪せ・黒ずみと比較すると少ないかもしれないですが、

破れた!というダメージもあります。

ひび割れや傷などのダメージがさらに進んでしまうと、

革の柔軟性がなくなり、衝撃で破れやすくなってしまいます。

 

↓革と革のつなぎ目の革が破れている例です。

↓こちらも。

どちらの例も、周囲にひび割れが発生していますよね。

乾燥して革の柔軟性が無くなったところに、座ることによる衝撃が重なって

破れてしまったのだと考えられますね。

破れてしまっても革の張替えや、部分縫製などの施工で補修することができます。

ただ、革の張替えには費用が掛かったり、

費用を抑えた部分補修では仕上がりがちょっと不自然になることも。。

破れは、ダメージの積み重ねで発生することが多いですので、

早めの補修を心がけましょう(*^-^*)

=====

 

 ■革のソファのダメージ補修施工 

日々のお掃除やケアを心がけていても、

ひび割れや、色褪せ、黒ずみ、破れなどのダメージが発生することもあります。

ご自身での修復が難しいときは、プロにお任せください!

ここからは、ダメージ補修施工についてご紹介いたします(*^-^*)

 

●ひび割れ補修施工

ひび割れは、革の表面が割れている状態ですので、

補修方法としては、その部分を専用の補修液で埋めて、表面を平滑にし、

最後に染め直しで色を付けるという内容になります。

この専用の補修液の使い方によって仕上がりに差が出てくるんです。

 

実際のひび割れ補修施工例を見ながら解説します!

馬場家具の電動リクライニングソファです。

before

↓座面がかなり痛んでおり、大きなシワ、革表面(銀面)の剥がれ、

ひび割れが、広範囲に広がっています。

 

このソファの革の表面は、柔らかなシボ目のあるシュリンクレザーです。

補修後の仕上がりも、この柔らかい革の質感や風合い(シワやシボ感)を残すようにしたいですよね。

補修する際に、傷やシワ、剥がれを補修液で完全に埋めてしまうと、

補修した部分がビニールのような質感になってしまい、革の質感が失われてしまいます。

このため、施工の際に重要なポイントは、

ダメージはしっかり補修しつつも、革の風合いを残すように、

適度な補修液の量で、補修を施すというところになります。

 

施工後をご覧ください。

↓↓after↓↓

ひび割れや傷などが補修され、染め直しとケアで、きれいな状態に復活していますね!

 

施工内容は、以下のようになります。

ひび割れ、剥がれなどのダメージ部分の革の表面を補修液で埋め、

しっかり乾燥させた後に、表面が平滑かつ自然になるようサンディングを施します。

この工程を丁寧に、そして適度に繰り返すことで、きれいな表面が形成されます。

その後、染め直し(水性顔料で下塗りし、油性顔料を上塗り)、

仕上げのワックスで完了です。

 

ひび割れの補修は、補修液による革表面の形成の施工技術が、

周囲の革と調和した美しい仕上がりにつながっています。

また、ひび割れ補修後には、染め直しとワックスがけなどのケアを施しますので

革の質感や艶も蘇りますよ(*^-^*)

 

●色褪せ・黒ずみ補修施工

色褪せ、黒ずみの補修は、革の汚れをできるだけ除去した後に

染め直しを施していきます。

 

実際の染め直し補修例です。

染め直し補修は、before→afterを見ていただくのが、一番わかりやすいですよね!

色褪せbefore

↓↓after↓↓

 

黒ずみbefore

↓↓after↓↓

 

どちらも染め直しによって、見違えるようにきれいになっていますよね!

色褪せや黒ずみは、同時にひび割れも発生している場合が多いので、

ただ染めるのではなく、必ず革の表面を整えてから染め直しを施します。

ですので、色だけでなく、革の艶や質感も復活するんです(*^-^*)

 

こんな染め直しもあります。

アンティークな革のカウチソファです。

変色して色ムラが激しく、艶が無くなってきていますが、

革のエイジングが感じられますよね。

before

↓↓after↓↓

均一に染めてしまうと、元の風合いがなくなってしまうため、

エイジングを感じさせる飴色の革の風合い、表情を表現した染め直しを施しています。

自然な色ムラは残しつつ、革の艶も復活しています。

 

ご覧いただいたように、色や質感は仕上がりに大きな影響がありますので、

染め直しの際は、仕上がりの色や質感の方向性をどうするかを

お客様としっかり共有することが重要と考えています!

 

●破れ補修施工

革の破れは、故意に傷付ける以外は、

ひび割れや、スレ傷などのダメージが進んだ末に発生してしまうことが

ほとんどではないでしょうか。

 

実際の破れ補修例をご覧ください。

アンティークのダッチカントリースタイル3人掛けソファです。

座面中央の革と革の継ぎ目が破れ始めて、どんどん広がりそうなので、

今のうちに修理したいというご依頼です。

革は2枚構成で、縫い目部分から革が破断してしまっています。

破れている部分は、ひび割れや傷が多く発生していますね。

補修内容は、破れている革のを張替え、座面全体のキズ・スレ補修と染め直し、

で進めることになりました。

 

施工内容をご覧ください。

このソファは、木枠の台座の上に本革のソファを乗せる構造になっていますので、

本革ソファ部分のみをお預かりしました。

まず、破れた座面中央の革の張替えを行うため、革のカバーを脱がさねばなりません。

ファスナーを開くと、革のカバーはクッションに木の棒で固定されていることがわかりました。

中身はこんなふわふわの状態でした。

ウレタンはしっかりしているので、まだまだ使えます!

剥がした革の状態は、長年の利用で伸びているとしても、かなり柔らかい革を使用しています。

革の伸びに、乾燥も加わり、革自体が脆くなっているように見受けられたため、

補修以外も今後の長期利用を考え、保革のメンテナンスも行うことにしました。

 

まずは、張替える新しい革を調達して、手もみで柔らかくします。

柔らかい革のソファですので、出来るだけ柔らかさを同等にするため、手揉みします。

また、張替えをしない座面の革と同等の風合いにするため、

シボ感を極力つけない仕上げにしたいので、裏面を手もみします。


 
新しい革を破断している周囲の革の縫い目を合わせるように、

慎重に、丁寧に手縫いで縫製しました。

張りなおした革のカバーをクッションにかぶせた状態がこちらです。

中央の色が異なる部分が、新しい革に張り替えた箇所です。

座面の傷やひび割れを専用補修液で、補修し、塗装とワックスがけを施します。

耐久性を考え、トップコート、防汚コート、撥水コートを施しました。

また、ソファー全体が乾燥している状態のため、保革成分のあるワックスで

メンテナンスをして仕上げます。

 

施工後がこちらです↓

革を張り替えた部分も、違和感なく周囲となじんでいますね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

革の張替え施工は作業工程が多いですよね。

費用もかかりますので、破れる前の補修がおすすめです!

=====

 

 ■まとめ  

革のソファのよくあるダメージ3選と、その補修施工例をご紹介しました。

ソファは家の中でも大きな家具ですし、重要な場所ですよね。

日頃からまめにお掃除して、きれいな状態を保っていきたいものです。

とはいえ、ダメージが出ることもあります。

ご自身で修復が難しい場合は、革研究所 三島伊豆店までご相談ください!

お客様のお悩みやご要望を良くお聞きして、

施工内容の提案、施工を実施してまいります( •̀ .̫ •́ )✧

 

なお、ソファのような大型の家具は、修理費用以上に、輸送料金がかかる場合があります。

搬入や搬出を考慮し、背もたれなどが取り外せる構造になっているものもありますので、

まずはご相談ください。

施工例でご紹介した電動リクライニングソファは、背もたれが分離できましたので、

お客様のご自宅で分解して運びました。

搬出、搬入の際には、ご主人にもお手伝い頂き、費用を抑えることができました。

また、3人掛けのソファの施工の際に、お客様ご自身のお車で工房まで運んでいただき、

輸送費を抑えたこともあります(*^-^*)

とにかく、あきらめずにご相談いただければと思います!

 


革製品のトラブルやお手入れなどでお困りの際は、ぜひご相談ください。

ご相談、お見積りは、無料です♪(^^)♪

 

お悩み・ご相談は、LINE・メール・お電話などで承ります◎

気になる箇所のお写真をLINEやメールなどで送っていただけると、大変ありがたいです(^人^)

 

お品物が大きい場合や、数が多い場合などは、出張見積りにも対応いたしますので、ご相談ください。

出張エリアは、静岡県東部(熱海、伊東、三島、伊豆、伊豆の国、函南、沼津、清水、長泉、裾野、御殿場、小山、富士、富士宮)および伊豆半島。さらに箱根、小田原、茅ケ崎、湘南、藤沢、、うむむ、境目が、難しいです^^;

上記以外にも、神奈川県、東京都などの関東圏、その他の場合も、ご相談ください!

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革研究所 三島伊豆店

〒419-0107

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メール:support@mishima-izu-kawa-kenkyujyo.com

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