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2023/12/02

アンティーク3人掛けソファの破れ補修

こんにちは!

革研究所三島伊豆店スタッフ”よー”です(^^)/

 

今朝は冷え込みましたね~((>_<))ぶるぶる

暖かくして過ごしましょーー

 

さて、本日の施工例は、

アンティーク3人掛けソファの破れ補修です。

 

下記の通りご紹介してまいります(^^)

1.ご依頼内容

2.ダメージ状況のチェックと補修内容

3.施工の様子

4.施工完了後のお品物°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

5.お茶の時間~オランダ家具のお話~

6.お問い合わせ先のご案内(革研究所 三島伊豆店)

 

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1.ご依頼内容                 

お品物はこちら↓の、アンティークのダッチカントリースタイル3人掛けソファです。

サイズが大きなご依頼品のため、出張訪問させていただいて、お話を伺いました。

同じデザインの1人掛けソファとセットで、お部屋の雰囲気を素敵に演出されています!

ご相談内容は、座面中央の革と革の継ぎ目が破れ始めて、どんどん広がりそうなので、今のうちに修理したいということです。

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2.ダメージ状況のチェックと補修内容       

ご依頼の内容は座面中央の破れ補修です。

座ったときに一番負荷がかかる場所ですね。

 

革は2枚構成で、縫い目部分から革が破断してしまっています。

また、座面は全体的に傷やスレが目立ちます。

背もたれは、若干色褪せがありますがきれいな状態です。

 

補修内容は、破れている革のみの張替え、座面全体のキズ・スレ補修と染め直し、で進めることにしました。

背もたれは、風格、風合いを残したいので、現状のままとします。

もちろん、補修内容の決定は、お客様とのお話合いの上で、

ご予算なども確認しながら決めております(*^-^*)

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3.施工の様子                  

①施工準備

ご依頼のソファは、木枠の台座の上に本革のソファを乗せる構造になっていますので、本革ソファ部分のみをお預かりしました。

 

まず、破れた革の張替えを行うため、革のカバーを剝がす必要があります。

このソファーは、ファスナー式ですが、どこから剥がすのが良いか見極めることが重要です。

分解していくと、革のカバーはクッションに木の棒で固定されていることがわかりました。

1つ1つ丁寧に外していきます。

 

ソファーのクッションはヘタレもなく、まだまだご利用いただける状態です。

革のカバーを剥がすと、中身はこんな状態でした。ふわふわですね。

剥がした革の状態をチェックしたところ、長年の利用により伸びていることを考慮しても、かなり柔らかい革を使用しています。

このため、革の伸びに加え、乾燥も加わり、革自体が脆くなっているように見受けられます。

補修以外も今後の長期利用を考え、保革のメンテナンスを行うことにしました。

 

②革の張替え

まずは、張替える新しい革を手もみで柔らかくします。

今回のソファーはかなり柔らかい革を使用されているため、出来るだけ柔らかさを同等にするため、手揉みをしました。張替えしない座面と同等の風合いにするため、シボ感を極力つけない仕上げとして裏面を手もみします。


 
破断している部分の縫い目を整え、慎重に手縫いで縫製しました。

張りなおした革のカバーをクッションにかぶせて、次の施工に進みます。

中央の色が異なる部分が、新しい革に張り替えた箇所。塗装前の状態ですね。



③座面のスレ・キズ補修

座面の深い傷は、専用補修液で、傷埋めを行います。

革の風合いを残すため、最小限の補修に留めます。

次に座面全体をスリ傷専用補修液を薄く塗り込み、表面を平滑にします。 


④塗装、ワックスがけ

座面のみの塗装のため、背もたれと違和感が無いように調色し、下塗りは水性顔料を使用し、上塗りを油性顔料で重ね塗りをしました。

また、耐久性を考え、トップコート、防汚コート、撥水コートを施しました。

ソファー全体が乾燥している状態のため、ソファー全体を保革成分のあるワックスでメンテナンスをして仕上げます。

 

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4.施工完了後のお品物°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°      

いかがでしょう!

座面の革の破れ、スレ・キズがきれいに補修されています。

張り替えた革も、周囲の革と違和感なくなじんでいます。

座面染め直しの色は、オリジナルの背もたれの色とうまく調和することができました!

台座の木枠に設置すると、アンティークソファのあじわいが蘇りますね(*^-^*)

これからも、永く使っていただけると嬉しいです♪

 

革製品のお手入れ・補修は、早めがおすすめです。ダメージが広がる前に補修することで、その後も永くお使いいただけますよ。

革製品のクリーニングから、もちろんダメージが大きい場合の修理まで、革製品のお悩みは、お気軽にご相談ください。(p≧w≦q)

 

革研究所 三島伊豆店では、バッグや財布、靴、小物、ソファや革衣類など、

革製品の修理に幅広く対応いたします(^^)/ 

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ちょこっとお茶の時間です(^^)

本日は、施工例でご紹介したソファ、オランダ家具についてお話したいと思います。

 

オランダ家具は、17世紀大航海時代の木造船技術を家具に活かし、オーク材をふんだんに使った、堅牢で重厚な家具です。熟練の職人さんたちの手によって、丹念に仕上げられています。

本場ヨーロッパでは、親から子へ、子から孫へとその家族の歴史とともに、代々受け継がれて愛用されているのだそう(*^-^*)


特にオランダの伝統的デザインの「ダッチ・カントリー・スタイル」と呼ばれる家具は日本でも評価が高いようです。

 

オーク材は、木材のなかでも硬く重量があることが特徴です。

とても耐久性が高く、オーク材を原料としたアンティーク家具のなかには、半世紀以上経った今でも現役で活躍できるものが少なくありません!

見た目も重厚感のある木材なので、特に高い耐久性が求められるダイニングテーブルの天板に最適。

どっしりとした安定感があります。そして、使えば使い込むほどオーク材の風合いが変化して、味のある色と手触りに変わっていくんですね~。エイジングを楽しめる素材ですね。

 

さらに、オーク材は切断方法や部位で、いろいろな表情の木目を楽しむことができます。

特に、虎の毛のような独特の模様の虎斑(とらふ)は、オーク材ならではの特徴的な木目です。

あえて虎斑が浮き出るように木材をカットして、高級家具に用いられることもあるほどなんですね~。

 

アンティークの家具の何とも言えない”あじわい”は、時間の経過がもたらす素材の深みのある変化に加え、代々大切に受け継がれてきた人々の記憶もスパイスになっているように思います!

 

本日のお話はここまでといたしますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

 

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上記以外にも、神奈川県、東京都などの関東圏、その他の場合も、ご相談ください!

 

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