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革修理ブログ
2024/09/03
【ファスナー修理4例】全交換、スライダー修理、引手修理
みなさま、こんにちは(@⌒ー⌒@)
本日は、
バッグ、財布に関するファスナー修理例をまとめて4例
ご紹介します。
ファスナーは、バッグ、お財布、衣類など、多くの製品に使われており、
とても重要な役割を担っていますよね。
ファスナーに不具合があると、財布やバッグは特に、
使えなくなったり、使い勝手が悪くなったりして、
困ってしまいます( ;∀;)
本体はきれいなのに、ファスナーだけ調子が悪いということも
よくあることです。
本日は、ファスナー不具合の中から、
バッグ、お財布修理の例を4例まとめてご紹介します。
<目次>
お品物はこちら↓
ご依頼の内容は、ファスナーを固定しているテープ部分の破れ修理です。
【before】補修前の状態
↓ファスナーのテープ(布の部分)が破れています。
ファスナーのテープが破れた場合は、このままでの復帰が難しいため、
ファスナー交換が必要です。
【after】補修後の状態
ファスナー交換が完了しました。
施工内容について
ファスナー交換を行うため、お財布を分解します。
↓縫製を解いて、ファスナーを取り外した状態です。
ファスナーは、テープ、エレメント、スライダー、留め具のパーツで構成されています。
元のファスナーと同じ色で、これらのパーツの色がそろった完成品が調達できなかったため、それぞれのパーツを別々に調達して、ファスナーを作ります。
取り換えるファスナーが完成したら、本体にファスナーを接着し、縫製して完了です。
このように、オリジナルに近いファスナー完成品が手に入らない場合は、
ファスナーのパーツを別々に購入して作ることもできます。
お品物はこちら↓
内側の小銭入れのファスナーのスライダーが壊れているとのことで、
部分修理のご依頼です。
【before】補修前の状態
↓問題の箇所は、オレンジの丸の部分です。
スライダーの引手を取り付ける金属のアームが折れています。
ファスナーそのものには問題がないため、スライダー交換のみを行います。
【after】補修後の状態
スライダーを交換し、引手が取り付けられました。
施工内容について
お品物はこちら↓
スライダーを動かしても閉まらなくなったとのことで、
修理のご依頼です。
動くだけで閉まらないこの不具合、よくありますよね。
【after】補修後の状態
ファスナーが正常に開閉できるようになりました。
施工内容について
お品物の状態を確認したところ、
ファスナー交換や、部品交換などの必要はなく、
スライダーの隙間調整のみで補修できると判断しました。
調整後、開閉テストを行い、問題なく使える状態になりましたので、
施工完了です。
補修費用もかなり抑えることができました。
お品物はこちら↓
ファスナーの革の引手が切れかけているということで、修理のご依頼です。
【before】補修前の状態
↓革の引手の根元が切れかけています。
この革の再生補修は難しいため、新しい引手を製作して取り換えます。
【after】補修後の状態
新しい引手を作成して、取り付けました。
違和感なくなじませることができました。
施工内容について
ファスナー引手の新規製作、交換を行います。
引手の革を留めているカシメ金具(裏と表から挟み込んで留める金具)には、ルイ・ヴィトンの刻印があります。
↓この丸い金具です。
このカシメ金具は、原則再利用ができないため、
補修の際には新しいカシメ金具での取り付けとなります。
ただし、取り外し後の状態によっては、表側のみの再利用が可能な場合があります。
今回は、できれば元の金具を再利用したいとのご要望をいただきましたので、
慎重に作業し、表側のカシメを再利用できる状態で取り外すことができました。
引手は新品のヌメ革で製作します。
新品のヌメ革は肌色なので、取り付け後に違和感が出ないよう
顔料は使わずに、エージングの雰囲気を表現するように工夫しました。
穴あけ、かざり捻を入れ、角落とし、コバ仕上げを施して引手が完成です。
新しい引手をカシメ金具でスライダーに取り付けます。
カシメ金具は、表はオリジナルの刻印入り、裏はロゴなしとなります。
これで、施工完了です。
カシメ金具を再利用すると、カシメる力が弱くなりますので、
使用している間に外れてしまう可能性もございます。
耐久性を重視する場合は、新品のカシメ金具への交換をお薦めしております。
お客様のご要望で、元のカシメを利用し外れてしまった場合は、
新品のカシメに交換いたしますので、ご連絡ください。
財布、バッグのファスナー修理4例、いかがでしたか?
どのお品物も、本体に問題はなく、
ファスナーの不具合さえ修理すれば、
まだまだお使いいただける状態でした。
また、補修の内容は、
部分的な修理や調整で修理できる場合も多くあり、
その場合は、費用を抑えることができます。
修理の際には、お品物の状態を確認して、
最適な施工方法と費用をご提案いたしますので、
安心して、ご相談ください(*^-^*)
本日は、バッグ、財布の例をご紹介しましたが、
革のジャケットなどの衣類などのファスナー修理にも
もちろん対応いたします。
革修理料金の、革製品リペア価格表から「バッグや小物に関する補修のベース価格」と、
バッグ・財布・小物縫製補修価格表から「バッグ」の部分を抜粋してご紹介します。
<補修のベース価格>
ベース価格 | ||
---|---|---|
バッグ・小物関係 (持ち手込み※40cm未満2本まで) |
Sサイズ(タテ+ヨコ 35cm未満) | 14,370円 |
Mサイズ(タテ+ヨコ 60cm未満) | 17,570円 | |
Lサイズ(タテ+ヨコ 90cm未満) | 20,760円 | |
LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) | 25,560円〜 | |
財布等の小物 | 9,590円 | |
持ち手(ハンドル) ※1本当たりの料金 |
3,190円 | |
部分補修(タテ+ヨコ=16cm未満) ※1箇所当たりの料金 |
3,190円 | |
内袋交換(内張り交換は28,600円~) | 16,340円〜 |
補修のベース価格の施工内容には「クリーニング、スレ傷補修、染め直し、色止め加工」が含まれています。
<バッグ・財布・小物縫製補修価格表>
バッグ | ||
---|---|---|
内袋交換 ※1 | 17,000円〜 | |
内張交換 ※1 | 36,000円〜 | |
根革(付け根)交換 | 8,000円〜(1箇所) | |
持ち手作製 | 平持ち手 8,000円〜/1本 | |
丸持ち手 10,000円〜/1本 | ||
ショルダーベルト作製 | 17,000円〜 | |
パイピング交換 | 13,000円〜/1本 | |
ファスナー交換 | 15,000円〜 | |
・ファスナーの布地の色がブラック、ブラウン以外の場合はプラス3,300円(税込み) ・分解、再縫製をするため、元の縫製ラインからズレることがあります。 ・スライダーはYKKの物になります。海外製はプラス料金がかかります。(ririなど、プラス3,300円(税込み)) ※1 使用する生地はキャンバスかシャンタンかナイロンになります。合皮、本革の場合は要相談。 |
この他にも、トップ加工、特殊素材、カラーチェンジ、補修箇所、縫製の有無などなど、様々な条件やオプション、お品物の状態や施工の難易度などを確認した上でのお見積りとなります。
詳細は「革修理料金」をご確認ください。
実際の補修は、4つの例をご覧いただいたように、
お品物の状態やご依頼内容によって、施工内容が一つ一つ異なります。
価格表をベースにしながら、
お品物の状態、施工範囲、施工方法、難易度などを加味して
施工内容と価格のご提案をいたしますので、
安心してご相談ください(*^-^*)
価格表はあくまでもベース価格です。
こんな場合はどおなるの?といった疑問は、
お気軽にお問い合わせください。
お品物の状態や施工内容に合わせて、
柔軟にお見積りをお出しします。
お客様のご予算もお伺いし、
一点一点、施工内容と価格のご提案をしておりますので、
まずは、ご相談ください(*^-^*)
ご相談、お見積りは無料です。
宅配便で全国から受付可能です!
革研究所 三島伊豆店では、バッグや財布、靴、小物、ソファや革衣類など、
革製品の修理・ケアに幅広く対応いたします(^^)/
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修理方法、概算のお見積りをいたします。
お品物が大きい場合や、数が多い場合などは、出張見積りにも対応いたします。
出張エリアは、静岡県東部(熱海、伊東、三島、伊豆、伊豆の国、函南、沼津、清水、長泉、裾野、御殿場、小山、富士、富士宮)および伊豆半島。さらに箱根、小田原、茅ケ崎、湘南、藤沢、、、
上記以外にも、神奈川県、東京都などの関東圏、その他の場合も、ご相談ください。
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